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Conviction

2015.02.22 16:38|Conviction
※ ずいぶん前から自分なりの最終回後を書きたいなあと思っていました。
  最初に言い訳しておきますが、テレビ版をそれほどじっくり見たわけではないので
  きちんと流れをつかめているか怪しいです。
  大したお話ではないし、いつ書き終わるかも、完結できるかもナゾですがとりあえず書き始めます。
  そんなわけない、そんな設定ありえん!とかの厳しい突っ込み、なんの波乱万丈もなく、なんなんこれ?!とか
  いろいろあるかもしれませんが、個人の趣味のサイトってことで、どうかご容赦ください。

Conviction





旧ブリッジへ未沙が戻ると、クローディアがそっと傍へやってきた。
「未沙、肩に雪が残ってるわ。」
「・・・ありがとう」
未沙の肩にのこる雪を払いながら小声でささやく。
「よかったわね。」
「え?何が?」
「ミンメイちゃんを見送ってるとき、彼あなたの肩を抱いてたじゃない。
やっと想いが通じたんでしょう?」
「そうだったらいいんだけど・・」
「何かあったの?」
「何かあった、というか、何もないの。」
未沙は今日一日の出来事、苦渋の決断をして輝に自分の想いと別れを告げに行き、
そこで戦闘に巻き込まれ、今に至るまでの経緯を話した。
ミンメイとのやりとりも。雪の中の別れも。
「結局、彼からは何も言われていないしね。」
未沙は力なく笑った。
それに、未沙は輝の一言が心にひっかかっていた。

──「ミンメイって娘は、僕なんかにつなぎとめておけませんよ。」

だから、彼はミンメイさんをあきらめた。
だから、私を選んだ、
私を好きだから、ではなくて。
ミンメイさんに手が届かないから。
だから、私なんだ。

彼女を見送るとき、自然に自分の肩を抱き、手を握り締めてくれた彼に
素直にうれしいと思えたのに。
ふと我に返った瞬間、なんの確信も持てていないことに急激に不安になった。
自分の告白に対する返事ももらえず(もちろん、それどころではなかったことは自分でも分かっているのだが)
「好きだ」と言ってもらったこともなく。
そして、残務があるので、と言ってそそくさと戻ってきてしまった。

「そう。分かったわ。余計なこと言ってごめんなさいね。」
急に黙りこくってしまった未沙に何かを感じたのか、クローディアはふっと微笑むと
立ち去って行った。

**

ミンメイは雪の中をそのまま旅立って行った訳ではなかった。
一度荷物を取りに輝の家へ戻った。
その後は、いったん娘々へ戻って、そこからいろいろ考えようと思った。

数日暮らした輝の家。
自分の荷物をまとめ、部屋の中を見渡す。
『・・・ホントは最初からわかってたんだけどね。。』
男の一人暮らしにしてはきれいに整理整頓された部屋。
趣味のいい雑貨や食器。
まず彼が手にしそうにない、缶入りの紅茶。
それに、何枚かの写真。
同じ女性が写っていた。
無造作に机の周辺にあったそれらをミンメイは偶然目にしてしまっていた。

戻りましょう、あの頃に。
そういった自分に戸惑いの目を向けた輝。
絶対に自分のベッドに入ってこなかった輝。
クリスマスの、ぎこちない、キス。

『分かってたよ。』
そう。
彼には好きな人がいる。
自分とは別の。
自覚しているかしていないかは別として。

でも私のところへ来てくれるんじゃないかと思ってた。
一緒に思い出の中へ戻ってくれるんじゃないかと思ってた。
そうすれば、今のこのどうにもならない現実から逃れて、もう一度
最初からやり直せるんじゃないかと思っていた。

『・・馬鹿な私』

たった数時間の出来事が気持ちを切り替えてくれた。
もうぶれない。
私は、私の歌を歌う。
私の歌で誰かを幸せにしたり、勇気を与えたり、元気にしてあげたい。
そのために、神様が私にこの才能を与えて下さったのだと信じよう。

「さよなら、ありがとう、輝。」

何日間か預かっていた鍵をポストに入れると、彼女は雪の中を歩き始めた。

**

輝は、かろうじて破壊を逃れた宿舎へ帰り着いた。
いつもの習慣でポストを覗くと、ミンメイに預けていた合鍵が入っていた。
『ミンメイ、一度戻ってきたんだ。』
ドアを開け、部屋の中へ入る。

部屋の中には彼女が数日間暮らしていた痕跡は何も残されていなかった。
不思議とほっとしたような感覚を覚えて、輝は戸惑った。
『結局何だったんだろう・・・・』
ミンメイに振り回された?
ずっと逃げてた問題を目の前に突きつけられた?
ずっと逃げてた問題・・・・

そう、それは未沙とミンメイの2人のことだけではなく。
(もちろんそれもあるが、もとより輝は自分が三角関係の中心になっている自覚はなかったかもしれない)
自分はこれからどう生きていきたいのか。
なぜ軍にずっといるのか。
戦闘機を降りないのはなぜか。
ミンメイに軍を辞めてと懇願されたときに頷けなかった自分。
未沙が諭すようにミンメイに話したこと。

答えは自分の中に既にあったことに気付かされた。

『そうだよ。分かってたよ。』
認めたくなかっただけ。
認めると、逃げ道がなくなるから、それがきっと怖かった。

ベットへ倒れこむ。
かすかにミンメイのにおいが残っている。
ふと申し訳ない気持ちが心に浮かぶ。
違うよ、違うんだよ、と言い訳する気持ちが浮かぶ。

玄関での情景が脳裏によみがえる。
自分に別れと想いを告げた未沙。
別れ・・
そう、あの時未沙はお別れを言いにきたと言った。

唐突に輝は起き上がった。
そうだった。
別れを告げて去る未沙にどういうことか聞こうと追いかけたところで敵の襲来を受け、
そのままだったことに気付く。
雪の中で抱き寄せた肩。
自分にとってその行動は、まるでずっと以前からしているような自然なことで
きっと未沙もこれが自分の答えだと分かってくれていると思っている。
その未沙がいなくなる?
あの時、未沙が何か言っていたと思うが、あまりに唐突すぎて覚えていない。

『そんなこと、あるわけがない。』

そう自分に言い聞かせつつも、押し寄せる不安な気持ちをかき消すことができない。
一刻も早く確かめたい。
彼は受話器を手にとった。


<続く・・かな>
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コメント

拍手レス♪

ぱよぷーさん

ようこそいらっしゃいませ!
ご挨拶&お返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません><
ツイッターでのフォローもありがとうございます!
というか私もこっそりフォローさせていただいております・・
ぱよぷーさんのところにも実はお邪魔させていただき、
楽しませていただいております>▽<

ここはすっかり開店休業状態で、なんともお恥ずかしい限りです(汗)
CONVICTIONも続きを書きたい!と思ったときに限って
書く時間が取れず、時間が取れたときにはどうしたかったんだっけ・・
という情けない体たらくでして、いつ続きが書けるやら。。

のんびりお付き合いいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。

拍手レス♪

びえりさん

コメントありがとうございます。
そうですよねー、共感していただけてうれしいです。
(この視点はほかのお話でも書いたことがあったかもしれません^^;)
あの第2部の輝の蛇行ぶりはなんというか、そのへんもあったのかなぁ、
なんて思ったりもして。。
まだまだ坊やですもんねぇ。。。
一緒に悩みたいとおもいます^^;


Re: No title

ぶいさん

はじめまして^^
開店休業状態ですのにこれまでの作品も読んでいただいてありがとうございます*^^*
私もぶいさんのところで楽しませていただいてます♪
(私こそご挨拶もせずすみません)

そうですよねー
実は輝くんは愛おぼでも「好きだ」って言ってないですよね~
(もちょっと進んだ告白でしたしね)
輝好きとしては輝くんボイスで「好きだ」って聞きたかったです・・・

開店休業状態はあまり変わらないので続きがいつになるかわかりませんが
輝くんと一緒に悩みたいと思います。。。
ありがとうございました^^




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