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Summer Festival(2)

2008.07.18 10:42|よみきりもの
Summer Festival(2)
by えむ&COW


そしていよいよ審査発表の時がやってきた。
「花火も終わったし、今日は結局いろいろあって疲れたから、そろそろ
帰らない?」
「審査発表聞かなくていいの?」
「どうせ、関係ないもの。」
「まあ、そう言わずに。せっかく合流できたんだし、もう少し歩かない?」
「輝がそう言うなら・・・」
未沙は嬉しそうに、輝の手を握る。
舞台では審査発表が始まったようだ。
『さて、まずはファミリー賞からです。』
表彰された人達が、得意気に舞台に上がっては、拍手を浴びている。
プレゼンターは、ミンメイの叔父さんだ。
「あら、叔父さんだわ。お祭り、大盛況でよかったわね。」
「ああ。俺たちも少しは役に立てたってわけだ。」
「アクロバットにも出たし。」
「カラオケ大会にも出たし。」
「大活躍ね、私たちも。」
くすっと未沙が笑う。
『さあ、続いては、特別賞の発表です。特別賞は、55番、一条未沙さんです。
一条さん、舞台の方へどうぞ!』
アナウンスを聞いた輝が嬉しそうに笑う。
「未沙!特別賞だって!行こう!」
「え?!」
またワケの分からないまま、未沙はひっぱって行かれたのだった。

未沙が賞品目録をもらって舞台の袖に降りると、アナウンスを聞いた
3人娘、ブリッジの留守番を町崎に押しつけてきたグローバルと
クローディアが未沙を待っていた。
「早瀬少佐すごーい!!」
「未沙もなかなかやるわね。でも、きっと歌じゃなくて、その
浴衣のせいよねぇ~」
「クローディアったら!」
「そうそう、賞品は何をもらったんだい?」
「ええっと、目録には納涼セット、って書いてあるわ。あそこのテントで
もらってくるように言われたんだけど・・。あとでみんなで取りに行きましょう。」
『さて、いよいよ、大賞の発表です。大賞は・・・・・』
「あっ、大賞の発表だわ。」
未沙達も振り返って舞台に注目する。
『10番、リン・ミンメイメドレーを歌った、ワレラさん、ロリーさん、コンダさんの
3人に決定致しました!みなさん、拍手でお迎えしましょう!さあ、お三方、前へどうぞ!』
「へぇーっ、スゴイじゃない!」
シャミーが感嘆の声を上げる。
人込みから揉みくちゃにされながら、嬉しそうな顔の3人が舞台に上がってくる。
「歌はともかく、あの3人面白かったもんね。」
「きっとその辺が審査員の心をくすぐったのよ。」
「なかなか計算高いわね、あの3人も・・・・」
キムとヴァネッサの分析は続く。

納涼セットは、花火とビールのセットだった。
一行はそのまま一条家へと移動し、輝から連絡を受けた
マックスファミリーも合流し、夜遅くまで大宴会となった。
「そうそう、町崎くんなんだけどね、幽霊のせいでカラオケ大会出られなく
なったんですって。」
すでにウィスキーの水割りのグラスを手にしているクローディアが
話し始めた。
「ええっ。その話はもうこの間確かめたはずじゃなかったんですか?」
「それが・・・」
クローディアとグローバルが町崎に聞いた話を再現する。
「白い影?」
「そうらしいのよ。町崎君のこと笑っていったらしいわ。」
「幽霊にまで馬鹿にされてる!」
「さすが町崎!」
「クローディアさん、町崎が見たの白い幽霊だったんですか?」
「ええ。」
「実は、私この間みんなで展望デッキに確かめに行った時、白いものが
飛んで行くの見たんですよ。」
「キム、それ本当?!」
「うん。やっぱり間違いなかったんだ。声の正体が町崎だって分かったから
見間違いだと思ってたんだけど・・。」
「私も見たぞ!!」
ちょっと離れて飲んでいたミリアが凄い勢いでやってきた。
「私は、展望デッキの中ではなくて、デッキ前の通路で見たんだ!!
マックスは信じてくれなかったんだ!!」
「やっぱり本当にいたのね、幽霊。」
「これで私が霊が見えるっていうの、本当だって分かったでしょ?」
「そういう問題じゃないと思うけどなぁ・・・」
話は尽きなかった。

「ああ、今日は遊んだわね。」
「やっと静かになったな。」
皆が帰ったあとの庭を片づけながら、未沙と輝は夜空を見上げた。
祭りの後の静けさが辺りを支配していた。
「未沙、線香花火が残ってるよ。」
「いいわね。あっ、まだビール残ってたから、持ってくるわね。」
ビール片手に二人は花火を楽しむ。
「未沙・・。」
「なに?」
「なんか、しみじみ、いいね。」
「そう?」
「うまく言えないけど、いいね、こういうのも。」
もう一度輝が言う。花火のぼんやりとした明かりの中に
穏やかな表情が浮かんだ。
線香花火の火が、ぽとん、と落ちた。

後日談。
町崎は、といえば。
いくら幽霊のためとはいえ、3人娘の怒りはタダでは静まらなかった。
「いい?まずは、私たちと、早瀬少佐、ラサール少佐にランチをおごること!
それから・・」
「ま、まだあるんですか?」
「当たり前でしょ!ランチぐらいですむと思ってるの?いい?今度バーゲンに
行く時に荷物持ちをすること!分かったわね!」
「ひぃぃぃぃぃ・・・あんまりだぁ・・・」
どこまでもかわいそうな町崎であった。

おしまい
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