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パイロットも歯が命?!

2008.07.17 10:38|よみきりもの
パイロットも歯が命?!
by:えむ&COW 
1998/06/14 17:26
『艦長、ブリッジイン』
「おはようございます、総司令。」
クローディアが振り向くとそこには顔を腫らしたグローバルがツラそうに艦長席に腰をお
ろす姿があった。
「ど、どうなさったんですか?」
「・・いや、恥ずかしい話なんだがね・・。」
ごにょごにょ言っていてはっきりと聞き取れない。
「は?」
「・・いやー。実は前から治療しなきゃいかんと思っていた虫歯の具合が急に悪くなって
しまったのだよ・・。」
話をするのもツラそうだ。
「まあ、それは大変。すぐメディカルセンターに行かれた方がいいですよ。 予約しておき
ますわ。」
「すまない、頼む。」
グローバルがメディカルセンターへ向かった後。
「そういえば、ゼントラーディーとの戦闘で混乱して以降、定期的な健康診断ってしてな
かったわねぇ・・。ねぇ、未沙。」
「え?なに?」
書類を読んでいた未沙に相談を持ちかける。
「やっぱり健康診断とかしておくべきよねえ。」
「そうね、何かあった時に体の調子が悪くて・・なんて人が大勢でてきた ら困るわね。
定期的に検診して、悪いところは早く直しておかなきゃ。 やっぱり軍人は体が資本ですもの。
民間の医療機関も少ないし、民間人の希望者も受け入れられればいいわね。」
「じゃ、決定ね。あとで総司令に提案して、具体的なやり方をメディカルセンター と打合せること
にするわ。」

こうして軍のメンバー及び希望した民間人の定期健康診断が行われることになった。
そして、またある日。
パイロットの健康診断の結果を整理していた未沙の手がとまった。
「・・・。」
「未沙、どうしたの?」
「これ・・。」
「一条くんのじゃない。何か病気でもあった?」
「病気じゃないんだけど、虫歯が・・。しかも奥歯4本とも全部よ!!」
「あ~ら、あなたが甘やかしてるからじゃないの?」
「違うわよ!あいつ、歯磨きしてないのかしら?!パイロットは歯が命なのに!」
クローディアは一瞬『そうだったっけ?』と思ったが未沙の頭に血がのぼっているのに気が
つき、あえて何も言わなかった。そして次の瞬間未沙はメディカルセンターに連絡をとっ
ていた。
「もしもし、早瀬です。歯科の予約をお願いしたいんですけど・・」
ここでもクローディアはふと思った。
『あれ?!未沙は確か全然虫歯なかったはずじゃあ・・・』
「・・ええ、・・ええ、じゃあよろしくお願いします。」
「未沙、歯医者の予約なんて、あなた治療の必要なかったんじゃないの?」
「私じゃないわ、輝のよ!まったくしょうがないんだから。」
『やれやれ、とんだ世話女房ね。』
クローディアはふふっと笑った。
その時タイミング良く通信が入った。
「こちらスカルリーダー、パトロール終了、これより帰艦・・」
「一条大尉!!」
「な、なんだよ、こわい顔して。俺なんか悪いことしたか?」
「明日午前10時、メディカルセンターの歯科治療室に行くこと、いいわね!」
「は?!」
「Gがかかる仕事してるくせに、奥歯4本とも虫歯なんてパイロット失格よ!
とにかく、明日ちゃんと治療に行って!もう予約してあるんだから。」
「はぁ?」
クローディアがモニターに割り込む。
「一条くん、ま、未沙の言うこと聞いてた方がいいわよ。
心配性の彼女を持つと大変ねぇ・・。」
そこで通信は切れた。
コックピットの中では輝が首をかしげていた。
「・・どうしたんだ、あいつ?」
3分ほどして未沙は冷静になった。
『また、余計なこと言っちゃった・・。』
「未沙ったら心配性ねぇ、奥歯が虫歯になったくらいで、操縦誤ったりしないわよ。」
落ち込む未沙を尻目にクローディアが笑う。
「大丈夫よ、フォロー入れといたから。」
そこへ輝が戻ってきた。
「どうしたんだよ、さっきの剣幕。ただの虫歯だろ?子供じゃないんだからそんなにギャン
ギャン言わないでくれよな~。」
「ごめんなさい、わたし・・」
「まぁまぁ、一条くん、未沙はあなたが心配でつい血がのぼっちゃったのよ、大目にみて
あげてよ。」
「はいはい。そんなことだとは思ってましたけどね。 先が思いやられるよな~。
・・でも予約入れてくれたんだろ、ちゃんと 行きますよ。」
その時だった。
「いや~~~~!!!!!!!!!!!!」
甲高い声が下から聞こえて来た。シャミーだ。びっくりして未沙達が下に降りていく。
「どうしたの?」
「虫歯があったんですぅ、歯医者嫌い~~、行きたくない~~」
今にも泣きだしそうなシャミー。
「んもう、それくらいで大声ださないでよ!」
「未沙だってさっきすごい剣幕で俺に怒鳴ってたじゃないか。」
「それとこれとは別でしょ!」
「あーーーん、どうしてキムもヴァネッサも虫歯ないのに私だけ~!!」
「まぁまぁ、シャミー。私まえにエンジンルームの子でマクロスシティの歯科医の先生と
婚約した子がいるって聞いたことあるわよ!」
「え?本当ですか??」
「そうよ~、玉の輿!!しかも結構カッコいい先生だったって話よ~」
シャミーの目が光るのを見逃さなかったクローディアは畳みかけた。
「キムやヴァネッサより出会いのチャンスが増えていいじゃない! メディカルセンターの
歯医者も結構いい男って噂よ!」
「私、行きます。」
力強くシャミーは答えた。輝は頭を抱えた。
『なんなんだ、この人達・・・』
「じゃ、俺戻るから。」
「お疲れさま。」
未沙達も上へ戻った。そして・・・
「もしもし、早瀬です。何度もごめんなさい。実はちょっと確認しておきたいことが
あって・・・」
クローディアは話の内容を聞いておどろいた。なんとメディカルセンターの歯科に女医が
いないか未沙が確認していたのだ!(本当かいな?!)
「ちょ、ちょっと未沙!まさかさっきの私の話で心配になったとか言うんじゃないでしょうね。」
「・・・・・・だって、あいつのことだから・・。」
「もーう、さっきの話はシャミーを歯医者に行かせる為なんだから、(小声モード切替え)
半分はウソなのよ!」
「なんだ、そうだったの!」
「あたりまえでしょう!」
一呼吸おいて、クローディアが続けた。
「未沙、あんまり心配しすぎると、坊や嫌がるわよ。もう恋人同士になったんだから、あ
んまり干渉しすぎないこと。友人として忠告しておくわ。
・・・でも、感情を素直に出せるようになったことは進歩ね!」
その日早番だった未沙が帰った後で、ヴァネッサとクローディアは笑った。
「早瀬少佐ってかわいい人だったんですね。」
「ほんとにね。結構子供っぽいとこあるのよね。でも一条くんもちゃんと それを分かって
るみたいだから安心したわ。」
「結構お似合いですね、あの二人。まだ結婚しないのかしら。」
「さあ、どうかしらねぇ。」
さあ、どうなるのでしょう。

後日談。
輝は未沙の予約通りにちゃ~んと歯医者に行き、治療してもらったが予約を入れたのが未
沙で、しかも担当医が女医でないことまで確認されていたので、受け付けに行くなり余計
な心配をされてしまった。
「あ、早瀬少佐が予約されてたんですよね・・ぷぷっ、大変ですね・・ 結婚前から・・。」
輝が赤面してうつむいたのは言うまでもない。
未沙の心配性を嫌というほど感じた彼は『健康管理はきちんとしよう。』と
心に誓ったとか誓わないとか・・。
そして、シャミーは。勢いこんで予約を自分で入れ、治療にやってきたが、なんと担当医
は町崎のようなひどくさえないお医者さんであった。おまけにそのお医者さんは治療も荒
っぽかった。なんてツイてないんだ!かわいそうなシャミー!!
口を大きく開けられたシャミーは心の中で叫んだ。
「クローディアさんのうそつきぃぃぃぃぃ・・・!!!!!!!!!」

おしまい。
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